髑髏城の七人 アオドクロ

青山から銀座に移動してゲキシネ第2弾アオドクロ上映を見てきました.


新感線物としては珍しく劇場には一度しか見に行かなかったのですっかり内容を忘れてました.
鈴木杏ちゃんが出てたことすら忘れてた.そのくらい印象に残らなかった芝居なんです.
映画館の大きなスクリーンで見てDVDを買うかどうか決めようと思って見に行きました.


うーむ、きっと買わない.
1幕の無界屋シーンでは爆睡してしまった.あそこは間延びするよなあ.続くカンテツ登場でパッチリ目が覚めた.
OPなんかスタイリッシュで凄くカッコいいし、セットは豪華だし、若くて綺麗な出演者が揃ってるし、立ち回りもバラエティーに富んでいるしと、全体的にエンターテイメントとしてはとても良く出来た作品だとは思う.
ただ私が髑髏城に求める胸が締め付けられるような切なさをまったく感じないというのが買わない理由だ.


アカではすっぱりカットされた歌や踊りが入ったことでにぎやかさは増したものの、人間関係の描写が希薄になってしまっている.特に無界屋の女たちのシーンはいつも歌って踊っていたので、村木さんとカナコさん以外の認識が出来ないうちに無残にパッパッと殺されてしまった印象しかない.それまでの苦労とか仲間意識とかが伝わってこないから悲しい気持ちが起こらなかった.
血を飛ばしたり裸体(もどき)に傷を見せたりと殺し方もかなり見世物的な手法を取っていたので、仲間が殺されているという感覚ではなくエンターテイメントとしての殺戮場面として見てしまった.
もうひとつは蘭兵衛だなあ.池内君の蘭兵衛は何がしたいのかがよくわからん.


カンテツのとこだけ切り取って2500円くらいで売ってくれれば買うのになあって無茶なことをMIHOっちと語り合ってしまった.