ほぼ日イトイ新聞 DVD-BOX応援企画
第1弾 土方歳三かく語りき 山本耕史fromチャノミバ
第6回、7回ではラジオではカットされてた部分が掲載されてました．
っていうか、むしろなぜここをカットするってくらいいい話じゃん！ラジオ本編では糸井さんのキムタク父親話にまで及ぶSMAP語りが長かったからなあ．
放送されたのは他のメディアでも既出の話題が多かったのに、カットされてる部分に初出の話が多いってのはどうなの？新選組！マニアに編集させたらここは絶対にカットしませんよ．
そう思うとこの文字お越し企画を考えてくれた人には感謝の念で一杯です．堺さんの話題とか局長最後の台詞とか、これがなかったら埋もれたままになってたんでしょ．そんなもったいないことがあるか！
堺さん、二本松でやりづらかったとは！
その理由が「いつも副長に許されてしか行動してなかったから、副長の目が気になる」ってのが凄い．
そんな気配すら見せてなかったのに．その場で見てた一人として、どちらかというと堺さんのほうがテンション高めに喋っていたように思うんだけどな．でもっぱら山本君は聴き役に徹してたんだけどな．実は山本君との距離感を探りながら喋ってたなんて全然わからなかった．
役に取り付かれてるのは山本君だけじゃないじゃん．これって山本耕史と堺雅人の関係じゃないよね？土方と山南の関係だよね？まったくどんなドラマだよ……
とりわけ山本君や香取君ばかりが役と同一化という点で話題になることが多いけれど、こういう話を聞くと、意識するにせよ無意識にせよ役者としての関係のひとつ上に役柄上の関係を表すレイヤがあったんだろうな．もともと三谷さんが役者の演技にあわせて脚本を書いてる上に、そんな環境にずっといたら、そりゃどんどん役との境界線がなくなるはずだ．
局長最後の台詞「トシ」について、香取君の気持ちは香取君本人の言葉や三谷さんを介していろんな媒体で読むことが出来た．でもクランクアップの日涙目でモニターを見つめてた土方山本君の気持ちをこれだけ詳細に語ってくれたのはここが初めてじゃないかしら．
「申し訳ないと思いましたよ、僕の名前があって」
って、あなたの名前じゃないから．土方だから．
相変わらず山本君はおもしろいなあ．
これまで香取君との友情を大PUSHしてばかりいた山本君の口から「どちらかといえば意味のないこと」という言葉が出たことがとても大きいと思う．芝居はあくまで芝居だから実際はどうであれ「らしく」見えればいいんだよね．堺さんもとあるインタビューで同じことを言ってた．でもそういう考えを持っていながらそうはしなかったところに意味があるんだと思う．
このドラマに関わった人、それは役者だけでなくスタッフも含め、多くの人がこのドラマは特別だったという理由のひとつがそこにあるんじゃないかな．
