さよならクロ

クロが犬だとわかって冒頭数分で見るのをやめようかと思った.だっていきなりタイトルに「さよなら」って….
動物メインで「さよなら」とくればおのずとラストは明らかなわけで、そんな泣けそうな話を夜中に見るのは辛いじゃん.
が、どちらかというとクロを取り巻く人達の生活をメインに描いた作品だった.クロが高校にやってきた当時とその10年後がシームレスに描かれているので、10年後の妻夫木君が登場するまでなんで主役が変わっちゃったんだろう、今まで出てきた高校生達はどこにいっちゃったんだろうって少し混乱してしまった.卒業してそれぞれの人生を歩み始めている生徒達と、10年たっても同じように学校にいて同じように生徒に接している教師達を見ていると学校という場の特殊性を感じた.そして、そんな一見時間が止まってみえる教師たちにも10年の間で確実に変化があり、時代と共に変わってしまったように思える生徒たちにも根底には同じ想いが流れていたりと、時の移ろいと共に変わるもの変わらないものが見えてくるのがおもしろかった.