英国ロイヤルバレエ団『シンデレラ』@東京文化会館

シンデレラ:ダーシー・バッセル
王子:デヴィッド・マッカテリ
義理の姉達:アンソニー・ダウエル ウェイン・スリープ
シンデレラの父:ウィリアム・タケット
仙女:イザベル・マクミーカン


乞食の老女:ジェイムズ・ウィルキー
ダンス教師:ジョシュア・トイファ
仕立て屋:ヨハネス・ステパネク
洋服屋:ヴァネッサ・フェントン フランチェスカ・フィリピ
靴屋:ミハイル・ストイコ
床屋:アンドレイ・ウスペンスキー
宝石屋:蔵健太
御者:エリコ・モンテス


春の精:クリスティーナ・サレルノ
夏の精:サラ・ラム
秋の精:ラウラ・モレラ
冬の精:マリアネラ・ヌニェス


道化:ホセ・マルティン
王子の友人:ギャリー・エイヴィス リカルド・セルヴェラ マーティン・ハーヴェイ エドワード・ワトソン
求婚者:ジャコモ・チリアーチ デヴィッド・ピカリング

本来王子を踊るはずだったジョナサン・コープが急病のためデヴィッド・マッカテリが急遽代役を務めていた.
ジョナサン・コープとダーシー・バッセルだから取ったのになあ.まあシンデレラはあんまり王子が踊らないからいいや.


シンデレラは誰の振付ですか(調べろよ>自分).
かなり個性的なステップの組み合わせや古典じゃありえないコールドの振付があった.
ああ、やっぱ調べます.


NBSのサイトでは

ロイヤル・バレエ団が誇る二大振付家、アシュトンの『シンデレラ』とマクミランの『マノン』という、これぞ「ロイヤル」と言える伝家の宝刀の2作品。

とあった.フレデリック・アシュトンでしたか.そんなことも知らずにのほほんと見にいってた.
そして家に帰ってキャスト表を見てアンソニー・ダウエルが出てたことに気づいた.道理で拍手が大きかったはずだ.いくらなんでもぬかりすぎ.


休憩2回で3幕まで.
シンデレラが舞踏会へ行くまでの1幕が一番おもしろかった.姉達の芝居はまるでシンデレラストーリーの池田成志でした!笑える!
コメディーやらせるとさすがイギリス人、上手いです.さすがです.
姉達にいじめられてる場面から一転、春から冬までの精が登場しそれぞれの特質を出したソロを踊り、そして最後は魔法の馬車が登場し舞踏会へ向かうシンデレラで幕と、タイプの違う場面&踊りが堪能できる1幕でした.王子の出番なし.
キラキラ光るかぼちゃが登場し、ねずみはどうするのかなって期待してたら英国ロイヤルならではの着ぐるみ鼠君達が馬車をひっぱってた.伊達にピーターラビットを踊ってるわけじゃありませんね.
四季の精が登場したところでセットに事故があったのか、スタッフの喋る声やらボタっと何かが上から落ちる音やら、とにかく舞台裏がざわざわと騒がしくて大丈夫かと心配になってしまったけど、仙女役のバレリーナはなにごとも無かったかのようにきっちり踊りきっていた.


2幕は舞踏会.姉達と求婚者のダンスは禿ヅラまで登場してまるでコントを見てるみたい.
12時が近づくにつれ床に大きな時計が照明で映し出されるという演出が洒落ていた.チクタクという音と巨大な時計の中で踊ることでシンデレラの焦燥感がこちらにまで伝わってきた.魔法がとけて元のみすぼらしい格好に戻ってしまうというのは、代役を立てて処理してた.さすがにチュチュだと歌舞伎のような早代わりは難しいか.


3幕目は靴テスト.靴が履けてシンデレラの正体がばれるのではなく、隠し持っていたもう片方の靴を思わず落としてしまうという露見の仕方だった.最後は眠りみたいにドカンと派手にいくかと思いきや、紙吹雪は飛んでたものの王子とシンデレラのしっとりした踊りで終わってしまった.ちょっと消化不良.


ロビーではシュツットガルト・バレエ団のロミジュリチケットが発売されてた.
クランコ版のロミジュリです.見たい.
来年多分オペラ座来るよね?そっち見たいから我慢する、.