NODA・MAP『贋作・罪と罰』

【作・演出】野田秀樹
松たか子 古田新太 段田安則 宇梶剛士 美波 中村まこと マギー 小松和重 右近健一 進藤健太郎 村岡希美 

感想は後ほど.
途中意識が飛びかけたけど最後は我慢したものの泣いてしまった.


今日は江口洋介が見に来てました.昨日客席で見かけた小松さんが今日は舞台に立ち、昨日舞台で見た江口洋介を客席で見るという滅多にない経験をした.


【感想追記】
物凄く単純に言ってしまえばラスコーリニコフを明治期の女性に、ソーニャを坂本竜馬に置き換えた戯曲.
不覚にも途中意識が飛びかけて台詞を追いかけていくことが出来なかった.これは全部の台詞をきっちり抑えたほうが楽しめる作品だと思うだけに、自分が不甲斐ない.WOWOWの放送で確認しよう.


そんなこんなで途中ぼーっとしつつも、最後の英と才谷のやり取りで泣いてしまった.切ないのー.
ドストエフスキーの『罪と罰』は、若かったこともあってかラスコーリニコフが結局当初の持論をKeepできずに自首してしまうのがどうにも納得できなかった.当時は非凡であると信じた自分を貫いてこそ!と思ってた.
でも今回の芝居のラストを見て、自分の器を素直に認める美しさを感じた.才谷の台詞はちょっと鼻につかなくもなかったけど、あの二人が対峙した景色が美しかった.


野田さんの演出は、野田さん自身が少しもじっとしていられない性格なのか、常に人が出たり入ったりわいわいがやがややってる印象がある.同じテンション同じテンポが続くことが多いので、それが故に意識が飛ぶんじゃないかと思えてきた.
コクーンの舞台裏にも客席を置いた変形舞台だったので、役者の向きによっては声が聞き取りづらい時もあった.ある程度後ろにいくと反響して大丈夫なんだけど前の方は辛いね.
『人間の蒸気』で足跡がつくようにダンボールの床を敷き詰めたように、今回役者歩くたびにプチプチと小さな音をたてていたエアークッションを使ったのは何か意図があったんだろうか.