四月大歌舞伎 昼の部
久しぶりにどっぷりと歌舞伎の世界に浸ってきた．たーのーしー．
昼の部はなんといっても竹の間・御殿での女の闘いですよ！根性の座った女性達に圧倒されまくり．
玉さんの政岡、初役の時よりも歳をとって人間臭さが出てきてたように思う．子供を可愛いと想っているのが素直に伝わってきた．栄御前を見送ってからの一間をおいての変わりっぷりが気丈な女の哀しさに溢れてます．
仁左さんの八汐、竹の間では意地悪なだけでなくどこか可愛げのある憎めない女性になってた．その分、御殿での怖さは天下一品．千松をグサグサ刺していたぶりながら玉さんの政岡とにらみ合う場面、ひぃーって逃げ出したくなるくらい二人とも鬼の形相でした．怖いです．ほんとに．
福助と孝太郎、共に良かった．頼りになる見方がいるわーって頼もしくなったもの．2人が違う性格なんだなってのが良く伝わってきたのも良かった．竹の間の沖の井はザ・福助って感じでした．
後半は打って変わっての男の世界．床下までは様式美の世界で楽しめるけどその後は別に．床下であんなにかっこよかった弾正が対決では単なる小悪党に見えちゃってがっかりしちゃう．その代わり勝元がカッコよすぎでずるい．
