MONO『京都11区』

劇団MONOを見に紀伊國屋サザンシアターへ.劇団もお初なら多分この劇場も初めてだ.
MONOは映像で2作品見たことがあり、いわゆる「芝居口調」でない淡々とした日常会話が慣れると癖になり、かつ同じく土田脚本『南半球の渦』がおもしろかったので次の公演は絶対見ようと決めてた.


京都の排他主義をモチーフにした作品は、京都の劇団なだけに説得力がある.あの1本調子のような台詞回しはMONOメソッドなのかしら.あれ以上強調するとあざとくなる一歩手前で抑えいるので良い味として受け取ることができる.


もっぱら個人的な都合だが、今日は寝不足がだたってか途中で異様に眠くて何度か意識が遠くなってしまったのが残念だった.不覚だわ.6列目センターと芝居を見るにはまたとない良席だったのにもったいない.


眠気と戦いながらも後半芝居が動いてからはばっちり楽しむことが出来た.いつでも新感線のような派手な芝居ばかりを喜んでるわけではないのだ.四天王のうち二体が置かれた落ち着いた木製のセットが良かった.ただ、こういう芝居はもう少し小さい劇場のほうがちゃんと届いていいんじゃないかしら.このホールは少し大きすぎてせっかくの芝居の密度が薄まってしまってたように思う.サンモールあたりの大きさだとちょうどいいんじゃないかなあ.


土田さんが公費でロンドン留学をするってことで次回公演はずーっと先の来年12月だそうだ.新作を楽しみにしよう.


終演後ロビーにてG2と一緒にいる松永玲子嬢を目撃.